葬儀マナー

香典と会葬返礼品

◆香典

字のごとく「香」を「奠・典」(ささげる・おそなえするの意)。基本はお葬式施行にかかわる共同体内での相互扶助であり、労力や飲食物の提供・持ち寄りでした。それらの「表書き」として婉曲な々と場として普及しました。

村などの共同体では生活集団の中に「組」分けされた仕事分担があり、それらの役割がお葬式やまたお祭りなどでは、「組内」として助力をすることになっていました。特にお葬式は「葬式組」として、連絡、葬具作り、飲食調理、接待、墓穴掘り等々、共同雑務を担って

いましたが、それらの労力提供を金銭に置き換え代替えしたものが現代の香典ということができます。相互扶助が基本ですから、本来香典返しなどという習慣はありません。

ただ日本には根強い「贈答慣例」があり、そこに義理の貸借が想定されるので、返礼慣習が生まれたものと思われます。地方によっては「香典返し」をしない慣習もあります。

◆会葬返礼品

正確に言えば「会葬」に対する粗品返礼ということです。ですから通夜弔問の際はいわゆる「葬式饅頭」など、昭和の時代には清めの酒の小瓶とお砂糖などを通夜返礼都市手渡し、翌日のお葬式の時には「会葬お礼状」に粗品の「お印」をつけて渡していました。その慣例では、昔は官製はがきだったそうです。それが白いハンカチ⇒柄物のハンカチ⇒テーバックやインスタントコーヒーパック⇒500円のテレホンカード⇒図書券やその他の金券類⇒いまでは全く自由で、先般は入浴剤の小袋が3つ入っておりました。

会葬していただいた礼状の「粗供養」(まんべんなく施す布施行為)として付帯しているものですからせいぜい500~1000円以内のものが多いようです。

勘違いしてはならないことは、「香典返し」とは異なるということです。香典返しは贈答慣例の中でのいただいた香典に対する返礼です。基本的に忌中の謹慎期間があけた49日後にお送りするのが礼儀ですが、最近はそれも簡略で、当日に一律のものを「持たせて帰す」という無礼な慣例が蔓延しています。

出稿:日本葬祭アカデミー教務研究室 二村祐輔 ※無断転写を禁ず

当サイト提供元:葬想空間スペースアデュー(株式会社マルキメモリアル21)

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