いろいろ

夜とぎと弔問

◆夜とぎ

生死の境目は今でも不確かです。一般的に社会的な死の判定は「心臓死」で行われます。心停止・自発呼吸の停止・瞳孔の散大などが決定事項です。一方で「脳死」などの判定は、素人にはできません。

過去にさかのぼれば、医学が未熟な時代においては死の決定には時間や日数をもって見届けるしかなかったように思います。

生者か死者かを決定づける最終的な決め手は、醜い話ですが肉体が朽ち果てていく過程で「不可逆的」(もう元へは戻らない)状況となって、それを誰もが納得して意識するまでは「生者」として取り扱うということです。その究極は「白骨化」です。

これは誰が見ても「死が確定した」状態です。

さて、通夜の原意はそのような慣習の中で、死者と寄り添い、時間をかけてその死を確認する行いでもあり、故人のより近くで、いわゆる夜を徹して死を見届けるということが通夜における「夜とぎ」になります。

◆弔問

弔問は主に葬家の自宅に訪問してお悔やみを述べることを指します。また多くは親しいお付き合いの中で、遺族とともに通夜に立ち会い、ともに悲しみを分かち合うことを表しています。

アカデミー流の解釈をすれば、お葬式を通夜・葬儀・告別式のカテゴリーに分けるとするならば、通夜と葬儀への参列者は「弔問者」であり、告別式への参列者を「会葬者」と考えています。

ただし、葬儀と告別式(併せてお葬式)が現状では同時進行で、通夜の翌日に施行されていることから、通夜弔問者と式会葬者と大ざっまに使い分けをしています。この観点から見ると、現代の通夜はまさに「通夜会葬者」と言ってもいいでしょう。

出稿:日本葬祭アカデミー教務研究室 二村祐輔 ※無断転写を禁ず

当サイト提供元:葬想空間スペースアデュー(株式会社マルキメモリアル21)

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