お葬式の費用を考えるとき次の三つを合計したものを念頭に置く必要があります。
1 葬儀費用
葬儀社に支払う費用で、火葬料金の立替金や棺・祭壇などを含めた料金を設定しているところが多い。
「一式料金」が設定してある場合は、その内容に何が含まれているのか、また追加料金など有無もあわせて聞いておく必要があります。
2 宗教費用
葬儀時の宗教者に対する布施や献金・寄進など。
例:仏式葬儀の内訳・・読経に対するお礼+いわゆる戒名授与+車代(交通費など)をまとめて「お布施」という場合があ ります。
考え方は宗派によって異なりますので、菩提寺ある方は「事前」に住職に聞きしておくといいかもしれません。
「お包み」に際しては、領収書を出すところは少ないようですが、中には「預かり証」や「受領証」などを出してくれるところもあります。
3 接待費用
会葬者などへの飲食提供やこまごまとした個人的支出も意外と多いものです。
タクシー代などの交通経費やその場でのお礼、手土産など等々、領収書は必ず取っておくことが肝心です。
この三つの総体がお葬式全体の総経費となります。
葬儀社だけが明示した金額だけが費用ではありません。
その場で支払うものや、後日の支払で済むものなどもあります。
金銭管理は喪主や遺族ではなく、信頼のおける第三者(できれば身近な人が良いのですが・・)にお願いして一括管理をしてもらうこと。
支出だけではなく香典などの金銭保管もあります。
◆最小限必要な費用
お葬式は葬儀と告別式を同時進行する場合が多いのですが、ご遺体に対する費用として、小限必要な施行費用は、棺代・火葬場までの霊柩車搬送・火葬料金(拾骨容器なども含む)の三つがあります。
棺や霊柩車は種類も多く値段の幅があります。
火葬料金も東京では公営以外の民営火葬場の場合、火葬ランクがあり『等級』によって料金が異なります。
またそのランクによって、待合室や骨壺などの料金も連動してしまうこともあるので、十分に葬儀社の説明を受けることが必要です。
出稿:日本葬祭アカデミー教務研究室 / 二村祐輔