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お葬儀の喪主とはどんな役目??

 喪主は大変です。悲しみの中あわただしくも冷静に、いろいろな手順をこなしていかなければなりません。

おそらく、ご逝去にも立ち会っていると思います。

心の動揺は、はかりしれないものがあります。精神医学では、そのような時の思考能力と云うのは、普段の三分の一くらいに低下するそうです。

 滞りなくお葬式を営むには、葬儀社との綿密な打ち合わせももちろんですが、そこには叔父や叔母など長老の口うるさい親族も来ます。

だいたい遠方から来る故人の身近な親族が、いろいろお葬式の進め方に口をはさむことが多いようです。

祭壇の規模や供花の数などにもこだわり、田舎と都会のやり方の差異も無視して身勝手な思いを喪主にぶつけるなど、お葬式の場面ではよくあることだと云います。

喪主と施主

 

 さて、同じように、「施主」という言葉を聞いたことがありませんか。地方によってはこの「施主」を通例としているところもあります。

大辞林など辞書で調べると、三つの役割が見て取れます。第一に「布施を行う人。仏教上の善行として、寺院・僧侶に施す人」と書いてあります。

そうして葬式、または法事などの供養をする主人役の人。最後に建築などの注文主と云う事で、これは幅広く日常でも使います。

 確かに葬式を出す人は、僧侶にもお布施を渡しますから施主に違いありませんが、実務的にこんな事例はいかがでしょう。

 ご主人を亡くされた奥様が、葬儀の費用全部を負担して、会葬の御礼状の記名やご挨拶などを長男である息子が行う場合、奥様は「喪主」ですか、それとも「施主」ですか?

費用負担を奥様がなさることで、これは「施主」ですが、「喪」ということになると、どちらも旧来の服喪規定から、喪に服するべき人になり、その「主」たる人は誰でしょう。

奥様でしょうか?

現代ではそれは奥様でも長男でも構いません。けれども戦前の民法では、「お葬式の喪主は長男」と規定されていました。

つまり「喪主」とは何か?これは費用負担する人とはカテゴリーの異なる次元で、

『喪に服する中心的、主(あるじ)』ということです。では「喪」とは何か?よく「喪中」を一年間とするマナー本もありますが、日本の習俗ではあの世に生まれ出た魂が成就するまでの供養責任を担うことであり、その期間はというと、実に三十三年間という長期間、役割を果たさねばなりません。

この「弔い上げ」をもって、お葬式が終了します。

そうなると、ご主人と同じ世代の奥様が『喪主』を務め上げるのは、至難のことです。

ですから次世代の子が、喪主を務めることが法律で決まっていたわけです。 

 

 

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