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お葬式の習俗

お葬式の習俗③ 「鳥居と卍(まんじ)」

  • 2016年01月11日

 私たちはわかりやすい地図の記号として神社や寺院の記号を知っていますね。

神社は鳥居そのままの形、お寺は「卍」で す。ではそれぞれがどんな意味を持っているのでしょう。

 

  鳥居の起源から見てみると、いろいろな説があります。伝説的には天照大神が天岩戸にこもられたとき、世界は暗闇になっ た話はよく知鳥居画像られるところで、その岩戸の前でいろいろな手立てを尽くし、何とか出てきてもらおう(再生)とする振る舞いがいわゆる「通夜振る舞い」と云うものの起源になっているという考え方もあります。最終的には「常世の長鳴鶏(とこよのながなきどり・・ニワトリの古称) が鳴いて暁を告げたので、岩戸を開けて出てこられた。このような言い伝えから、その後、神を祭る施設の前には必ず、ニワトリの止り木をしつらえること、つまり字のごとく「鳥居」になったと云う話です。

 

  またインドの古い仏塔には囲いの入口の門を「トラーナ」と云い、これが語源になったと云う説もあります。インドの古代遺跡、サンチーの塔では、鳥居そっくりの門があります。あるいは日本の 言語変化から云えば「通り入る」を縮めて「とりい」等々、諸説さまざまです。私は韓国の民俗資料館で、鳥居の原型といわれるものを見てきましたが、全く止り木そのもので、神のお使いである鳥を留めるところとしての機能が良くわかる気がしました。

  

  次にお寺の卍(まんじ)。このマークはヒンドゥー教で瑞兆あるいは吉祥など、「良い兆しを象徴」する印として用いられていたようです。それは古くから一般の人たちにも広く認知されていたこともあり、特にインドでは仏教寺院の象徴として多用されています。 仏教が日本に伝来したとき、その印としての卍も、いっしょに入ってきたものと思われます。また、まんじは太陽の輝く姿を象徴して、寺院の屋根瓦などに紋として掲げられていることも、よく目にするところです。

 

  陰陽五行では木火土金水の性質を万物に規定していますが、お寺は「水」の性として定められているそうです。水の意味する性質には、色では黒、季節では冬、方角では北などが表されて、陰陽道では陰陽のバランスをとることに留意しているので、その対照である 火の性の象徴、つまり太陽を合わせることで、施設自体の均衡を図っているということらしい。

 

  ところで、卍は家紋にも使われています。太閤秀吉の家来、蜂須賀家の家紋が「卍」でした。太陽をあらわすマーク「卍」自体には、お寺の象徴というだけでなくいろいろな意味があるので面白いと思います。

 

 出典:日本葬祭アカデミー教務研究室二村祐輔

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