都内唯一の家族葬ホテル

資料請求フォームはこちらへどうぞ。

お葬式の習俗

お葬式の習俗② 『香 炉(こうろ)』

  • 2015年11月22日

 

  香炉とは一般的にお香を焚く容器のこと。寺院や仏壇では恒久的な鋳物や瀬戸物で作られている『仏具』です。香炉けれど もこれが『葬具』として使用されるのは、簡易的な香炉を埋葬地あるいは墓所で「使い捨て」のように使用するためで、これら自宅以外の 野外で使用される『葬具』を『野道具』といいます。同じように使い捨ての『葬具』としては、野位牌、野膳などがあります。

 

  共通する要 素は野道具のすべてを埋葬地に置き去りにして、持って帰ったり、再使用したりしない「その場限りのもの」ということです。あわせて『白木の位牌』の白木は、漆など塗料を塗ることもなく、保存を前提として加工していないことで、あえて白木のままを表出していることで、 これもその場だけの葬具ということがいえます。

 

  死者が往生を果す(この世からあの世へ行き着く)には時間がかかります。習俗的に、あるいは仏教では総括的に49日間をその猶予期間としています。これが一般的な日本の忌中習俗ですね。またその後、成仏に至るまではそれよりもっと時間を有するとされていました。ここでいう成仏とは習俗的な意味で、安定した霊魂、つまり精霊となることです。死霊や荒魂は祟る霊として、私たちが恐れている死 の直後の霊魂なので、これが穏やかな霊魂になってもらうことを供養の中で祈念・祈願します。

  

  さて、香を手向ける意味は、いろいろな言い伝えが あります。一般的に香華を手向ける、香典を差し出すなど、「おくやみ」の気持ちを形にあらわしたもので、死者の魂は悼み悔やまれるこ とで慰められるとされています。また沖縄地方では香を焚いた後の灰を非常に大切にして、そこにご先祖様が集約されているという基層的な感覚もあります。そのため位牌や他の仏具などよりこの香炉の灰を重要視した祭祀がなされています。

 

出典:日本葬祭アカデミー教務研究室 /二村祐輔

原稿の無断の転用を禁じます。